【初心者さん向け】CBとWCって何?【用語解説】

鳥さんの雑学

猛禽類や大型のインコさん、爬虫類の話をしていると時々出てくる用語である「CB」と「WC」

どんな意味か知っていますか?

実はショップなどではよく使われお迎えする時などに関わってくる重要な言葉なのでチェックしていきましょう

CBとWCとは

CBとは「Captive Bred」の略称です

人の飼育下で繁殖されて生まれた個体を指します

ヨーロッパCB、アジアCBなどの様に「地域+CB」でどの地方で繁殖されたのかを表します

WCとは「Wild Caught」の略称です

CBとは反対に野生から捕獲してきた個体を指します

会話の中ではわかりやすいように「CB個体」「WC個体」のように後ろに個体をつけて用いられる場合が多いです

はちさんは日本CB

CBとWCの違い

CBとWCが何か分かったところでこれらの違いを見ていきましょう

違い1:寄生虫や病気

CB個体とWC個体の違い1つ目は寄生虫や病気です

CB個体は人がある程度管理して飼育しているので比較的寄生虫や病気は少ない傾向にありますが、
WC個体は元々野生下で過ごしていた個体なので、体内や体外に多くの寄生虫を抱えていたり病気を持っている可能性が十分にあります

それらの寄生虫や病気が原因で体調を崩すこともありますし、周囲の動物へ寄生虫を広げてしまう可能性もあります

また、どうしてもWC個体は寄生虫や病気が原因で早々と星になってしまうことも多くなってきます

もしWC個体をお迎えする場合はしっかりと駆虫を完了するまでは隔離して寄生虫が広がらないようにするのが良いでしょう

違い2:懐きやすさ

CB個体とWC個体の違い2つ目は懐きやすさです

CB個体は生まれた時から人がいる生活をしているので人に慣れやすく比較的懐きやすいですが
WC個体は元々野生個体なので警戒心が非常に強く中には捕獲のショックで人に敵対心を示す個体もいます

そのためWC個体に懐いてもらうには時間と労力をより多く必要とします

違い3:価格

CB個体とWC個体の販売価格はどちらがより高額になってくるでしょうか

正解はWC個体<CB個体です

CB個体は繁殖環境の整備から親の用意、生まれた雛と親のご飯、などなど一匹を販売するのに様々なお金がかかってきているので捕獲費用と輸送費のかかったWC個体よりも高額になってきます

違い4:種類や柄

これはかなりマニアックな話になってきますがWC個体にはCB個体にはない柄を持つ個体がいたり、そもそも繁殖が困難でCB個体が存在しない(または極端に高額な)種類がいます

特に爬虫類では色や柄を注視する方がいるのでこれを理由にWC個体を選ぶ方もいます

CBとWCどっちがオススメ?

圧倒的にCB個体です

CB個体にはWC個体よりも費用がかかってくるデメリットはありますがそれでも余りある程WC個体の寄生虫や人慣れのしにくさは厄介になってきます

最初はCB個体 慣れてきてWC個体の種類や柄に魅力を感じるようになったのならWCを考えるという順序でお迎えをするようにしましょう

WC個体のお迎えは超高難易度です

C.f 密輸個体にはご注意

WC個体の中には密輸個体が紛れ込んでいることも時々あります

密輸個体をお迎えすることは更なる密輸の促進にも繋がってしまうかもしれない行為です

ショップ側も黙認していることがあるのでWC個体をお迎えする際は十分に気を付けましょう

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