【お迎え前必見!】インコを飼うデメリット

セキセイインコの飼い方

ペットを飼育していると羨ましがられることが多いですがいいことばかりではありません

そこで長年セキセイインコを飼育している私が感じるインコを飼育するデメリットをご紹介します

インコのお迎えを考えている方の参考になれば幸いです

お世話編

掃除が大変

インコ、特にセキセイインコはお世話が簡単なペットとして紹介されることが多い動物です

ですが実際はシードの殻やご飯の食べ残し、フン、羽、脂粉、いぐさやコルクなどのおもちゃの残骸などがケージの中にも外にも飛び散り掃除はとても大変です

特に換羽期と呼ばれる鳥さんの衣替え時期には羽がどんどんと抜けふわふわと部屋中に舞っていきます

また、定期的にケージの丸洗いも必要になるので楽なペットとしてインコを選ぶのは良くないでしょう

時間がかかる

時々ワンちゃんなどを飼う程の時間はないからインコを飼いたいという方がいますがこれは危険です

インコのお世話にも時間をかけてあげる必要があります

餌・水や床材の交換だけでなくストレス発散や運動のために最低でも一日数十分の放鳥時間が必要ですし、インコちゃんにとって構ってもらえない、反応してもらえないことはストレスに繋がります

そのためケージの中にいても声をかけてあげたり目を合わせたりして反応してあげる必要があります

更にはインコはとても賢い動物ですから中々こちらの思うようには動いてくれません

もうすぐ出かけないといけないのにインコがケージに帰ってくれない
なんてもはや日常茶飯事です

人の生活編

お金は結構かかります

インコのサイズや種類によってかかってくるお金は様々ですが私の飼育しているセキセイインコは生体費用が2000円前後で初期費用も15000円程と言われていてその手軽さからペットとしてかなり人気のある種類です

しかし実際はそう甘くはありません

動物病院で定期的に行う健康診断や何かあった際の診療費や入院費、お薬代などなど様々なところでお金はかかってきます

インコちゃんの長い鳥生を預かる身としてお金には覚悟を持ってからお迎えするようにして、決してお金がないから飼育を放棄することがないようにしましょう

長期旅行には行けません

ペットを飼うと旅行に行けなくなるというのはよく聞く話ですが勿論インコも例外ではありません

ご飯やお水をたっぷりにしたとしてもお家でお留守番させるのはせいぜい一泊が限界

それ以上になるのなら友人や家族など信頼できる人に預けるようにしましょう

最近では鳥用のペットホテルも増えてきているので全く出かけられないというわけではありませんが
飼い主さんがいなくなってインコちゃんは悲しみますし、何より飼い主さん自身がインコちゃんのことが心配でお家に帰りたくなってしまうことでしょう

旅行が趣味の人にはペットは難しいかも?

使えない物がいっぱいあります

インコを飼育するとインコの体に害があるため使えなくなるものが沢山あります

例をあげると
鉛製品、アボカド、一部観葉植物(ポインセチアやシクラメンなど)、マニキュア、除光液など
があげられます

他にも殺虫剤やアロマなども中毒症状の報告がされており使用しないことが推奨されています

オシャレを楽しみたい人や虫が苦手な人にはインコのお世話は難しいかもしれません

夏は虫を叩き続ける日々……

好きな家には住めません

これは賃貸にお住まいの人にのみ関係のあるデメリットですが、インコをお迎えするにはインコの飼育を許可している賃貸住宅に住む必要があります

こちらでもお話していますが実は全てのペット可住宅でインコが飼えるわけではありません

ペット可住宅の中でも「犬猫のみ可」「小型犬・猫のみ可」「小動物可」など飼育していい動物がそれぞれ違うんです

実際に私も今まで2度インコ可住宅を都市部で探したことがありますが条件に当てはまったのは2度ともたった2件づつだけでした(他の条件もそこまで厳しくしていないのに)

さらにペットを飼育する場合には家賃や敷金礼金が増額されることも多く、お金も必要になってきます

鳥の特性編

大きな声で鳴きます

インコは声を使ってペアや仲間とコミュニケーションをとる動物です

そのため遠くにいる仲間にも届くように大きな声を出せるようになっています

私が飼っているセキセイインコでも本気で鳴くと掃除機を上回るほどの大きな声を出すことがあります

鳴き声の大きさは体の大きさにほぼ比例して大きくなり、コンゴウインコ系の大型のインコであれば数㎞先まで届くとも言われていて近くで鳴くと耳を塞ぎたくなるほどの大声です

バタン系(コバタン、キバタンなど)は大声を出しやすいなど種類や個体によっても鳴く頻度や大きさは異なってきますがインコは必ず鳴くと思っておいた方がいいです

もちろん可愛くさえずるように鳴いて癒してくれることも多いですがそれが全てではなく、ギャーギャーと大きな声で鳴いてかえって勉強や仕事が捗らないことも少なくないことを覚えておきましょう

なんでも噛みます

インコの特徴としてとにかくなんでも噛んでみるところがあります

これは野生での生活に起因するどうしようもないことなのですが人との生活の上ではなかなかに困った特徴になります

服の装飾やスマホカバー、イヤホン、電気配線、キーボード、壁紙などから飼い主さんの指や爪、ほくろ、唇、耳、目などまで
本当に手あたり次第噛んで壊せないかを試していきます

セキセイインコであればスマホカバーがボロボロになったり、指などを噛まれて痛いくらいで済みますが中、大型種になってくるといとも容易く破壊していきます

私自身大型のインコちゃんにポケット越しにスマホの液晶保護フィルターをバキバキにされた経験があります

言わずもがな中・大型種に人が噛まれると出血を伴う怪我になります
特に大型種に噛まれると指の骨をいとも容易く噛み砕かれそうなパワーにいつも驚きます

インコちゃんを飼う場合は家のものは壊される、手は噛まれる 仕方ない! くらいの心持ちが必要です

インコにも「納得できないことがあった」「噛んで遊ぶおもちゃがなくて噛み足りない」などしっかりと理由があるのでまずはそこを汲み取ってあげる努力を心がけましょう

長生きします

インコの寿命はどれくらいかご存じでしょうか?

一般には

セキセイインコなど小型種→8~10年
オカメインコやウロコインコなど中型種→15~20年
コンゴウインコなどの大型種→50以上

と言われています

小型種でも小学四年生(10歳)の子が成人を迎えるほど
大型種なら同じ子が還暦を迎えてしまうほど鳥さんは長い年月を生きる動物です

また、これらはあくまで平均的な話であってもっと長生きする子もいっぱいいます

私が昔飼っていたセキセイインコは12年生きてくれましたし
ギネス記録によると世界で最も生きたセキセイインコはイギリスのチャーリー君で29歳だそうです

果たしてその間しっかりとお世話をし続けることが出来ますか?

将来の婚約者が動物嫌いかもしれません
海外転勤を言い渡される可能性はありませんか?
あなたはインコちゃんより長生きできるでしょうか?

未来のことを断言はできませんがもし何かあったときにあなたはインコ優先で動けるでしょうか

インコちゃんを手放さなければいけなくなってしまった時、私たちにとっては前から決まっていた仕方のないことかもしれませんがインコちゃんからすれば突然の飼い主とのお別れになってしまうのです

その孤独感は計り知れたものではありません

そのままご飯を食べなくなってしまったり、諦めきれず何年もあなたをずっとずっと大きな声で呼び続けることも珍しい話ではありません

お迎えするなら最期まで責任を持って

最後に

いつかは虹の橋を渡ってしまいます

これはとても悲しいことで私も出来るなら避けたいことです

この子が実は永遠の命を持っていたら なんてSFチックな想像をした回数は数え切れません

ですが避けたいことであると同時に飼い主として責任を持って向き合わなければならないことでもあります

ちゃんと天国で幸せに暮らせるように私たちが出来る最後のお世話をしてあげなくてはいけません

そこまでしっかりと責任を持ってお世話を出来るかどうかしっかりとご自身と、周りの人と相談してからお迎えするようにしましょう

まとめ

このようにインコをお迎えするにはさまざまなデメリットがあります

ですが私はこれらのデメリットがあってもセキセイインコを飼育してしまうほどに彼らに魅了されていますし同じような方も少なくないと思います

決して
「インコはデメリットが多いからオススメしない」
ということではありません
ペットにはメリットとデメリットが両方あって、そのデメリットを許容できないと飼うのは難しい

この記事を読んでなおインコをお迎えしたいと思うならあなたにとってインコをお迎えすることはデメリットよりもメリットが大きかったということでしょう

是非インコちゃんをお迎えして幸せにしてあげてください!

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