ふくろうさんを飼育する際に必ず必要になってくるのがふくろうさんが留まる場所
一般的にはボウパーチと呼ばれる止まり木を使用される方が多いように感じます
しかし、ボウパーチ以外にも種類がありそれぞれにメリットデメリットが存在しています
それぞれのメリットデメリットをしっかりと理解してふくろうさんの生活に役立ててあげましょう!
係留飼育ってそもそも何?という方はこちらの記事をご覧ください
係留用品の種類
- ボウパーチ
- 丸太
- ファルコンブロック
お家でふくろうさんを飼育する場合にふくろうさんを乗せるために用いられる用品は上記の3つがメインになります
「ホコ」と呼ばれる板を立てたようなものが動物園などでは使用されていることがありますが係留飼育で使用する場合ふくろうさんが宙づりになって亡くなってしまう事故が起こりうるので絶対にホコは使用しないようにしましょう
(動物園などではフライトショーや、係留しない飼育方法で使用されています)
係留するための結び方についてはこちらの記事をご覧ください
鎖結び
鷹匠結び(鋭意製作中につきYoutubeでご覧ください 動画はこちら)
ボウパーチ
ボウパーチとはBow(弓状の)Perch(止まり木)で写真のような湾曲して弓のような形をした止まり木のことです
メリット
- 商品数が多いのでサイズやデザインに自由が効き、手に入れやすい
- ウンチが真下に落ちて掃除が楽
- 高さがあるのでふくろうさんがウンチに触れることがなく衛生的
- ショップではパーチ飼育が主流のため慣れている個体が多い
これら4つがボウパーチのメリットになります
我が家のふくろう はちさんもショップではパーチで飼育されていたためパーチのような握って乗る形状を好む傾向にありました
当初は丸太で飼育する予定でパーチが無かったので急遽パーチを自作しました
パーチ作成の記事はこちら
デメリット
- 趾瘤症(バンブルフット)という炎症になりやすい
- 鉄製ボウパーチの場合定期的な塗装が必要になる
- ふくろうさんの体の向きや居場所などの自由度が低い
趾瘤症とは足裏の一点に体重がかかり続けることでそこが炎症を起こし、膿んでしまう症状のことです
鳥さんでは有名な症状で治療は簡単ではなく厄介な炎症になります
ボウパーチでは太さが一定の場所でじっとしていることになり必然的に足裏の一点に負荷がかかりやすく趾瘤症になりやすくなってしまいます
また、ボウパーチは鉄製のものとステンレス製の物が主流になりますが鉄製のものは表面に塗装が施されています
これがウンチを洗ったりする度にすこしづつ剥げていくので定期的に塗装し直す必要があります
(塗料はふくろうさんに有害なので完全に乾燥するまでは隔離するようにしましょう)
ステンレス製のものは塗装の必要はありませんが鉄製より数万円高額であること、見た目が地味なことから避ける人も多いようです
丸太
丸太。まごうことなき丸太
メリット
- 趾瘤症になりにくい
- 加工が比較的楽で高さや大きさを自由に調整できる
- ふくろうが乗っている見た目が可愛い
丸太や後述のファルコンブロックは平らな面にふくろうさんが乗るので足全体に負荷がばらけるので趾瘤症になりにくいです
ボウパーチなどの鉄やステンレス製品に比べ木材なので加工がしやすくお部屋やふくろうさんに合ったものを用意しやすいのも特徴ですね
デメリット
- 丸太の入手が難しい
- ウンチを丸太にすると羽にウンチが擦れて羽が汚れる
- 定期的なお手入れが必要
- 徐々に乾燥によってひび割れが発生するため定期的な買い替えが必要
2つ目の「ウンチが羽について汚れる」は目下、はちさんのお世話で困っている点です
ふくろうさんによっては丸太の外を狙ってウンチをしてくれる子もいるようですがはちさんは気にせず丸太にウンチをするので自分のウンチが自分の羽について汚れてしまいます
加えてはちさんは水浴びが嫌いで自らしないので私が霧吹きでかけてあげない限り一向にウンチ汚れが落ちません
逆に言えば、ウンチを外に落としてくれる子や水浴びが好きな子にはあまり関係のないデメリットなのかもしれません
我が家ではなるべく毎日はちさんに水をかけてあげることで少しでも汚れが落ちるようにしています
丸太のお手入れとしては、毎日ついているウンチをウェットティッシュでふき取っているのと、匂いや汚れが染みついてきたなと感じたタイミングで100均の木材用紙やすりで表面をやすり掛けして綺麗にするようにしています
少々面倒ではありますがボウパーチの塗装などと比べれば楽なメンテナンスだと私は思っています
ファルコンブロック
ファルコンブロックとは写真の様に筒状の物に芝を貼ったもので、元々ハヤブサやタカを飼育するために用いられていた道具
同じ猛禽としてふくろうにも転用されるが、ふくろうさん用の道具ではないため注意が必要
メリット
- 趾瘤症になりにくい
- スペースを取らない
- ふくろうさんが360度好きな方向を向ける
- 持ち運びが楽
ファルコンブロックも丸太同様、趾瘤症のリスクを抑えることが出来ます
また、丸太と違って乗る面が小さいためウンチは下へ落ち掃除も比較的簡単です
ファルコンブロック自体はかなり小さいので他のものと比べてスペースはとりません
ふくろうさんの真下にあるリングに係留するためふくろうさんが嫌な物から目を背けたり、気になる方を見たりと好きな方向を自由に向くことが出来るのも大きな特徴です
デメリット
- 人工芝の手入れが面倒
- ふくろうさんの行動範囲が広くなるので周囲が開けている場合は注意が必要
ファルコンブロックの大きなデメリットはこの二つではないでしょうか
脂粉やウンチで人工芝が汚れた場合に毎回人工芝を固定しているネジを外してお手入れする必要があり、日々のお世話として少々面倒になってきます
また、ファルコンブロック自体は小さく設置にスペースを取らないとメリットでご紹介しましたが、その形状から、360度どの方向にも一定距離ふくろうさんが移動できるようになるため設置場所によってはかえってスペースを取る結果になってしまうかもしれません
はちさんの場合
我が家では当初は丸太が手に入り、加工できる環境であったこと、趾瘤症にはなってほしくないことから丸太を準備してお迎えをしました
しかし実際お迎えしてみるとはちさんが丸太から降りてパーチ状の物に乗りたがったので自作でボウパーチを製作し、今は丸太とボウパーチを自由に移動できるようにしています
これによって普段は好きなボウパーチで過ごし、足が疲れたり高い位置に居たくなったら丸太へ移動したり、ご飯を食べる時は丸太に乗せて食べたりとはちさん自身が使い分けてくれるようになりました
まとめ
各種用品それぞれにメリット・デメリットがあり、どれを重視するかは人によって別れるポイントでもあります
ふくろうさんの好みや飼育環境などとも相談しながらピッタリのものを探してみてくださいね!
みなさんとみなさんのふくろうちゃんが幸せに暮らせますように!!
Twitterやyoutubeにてはちとチノの日常の風景や飼育に関する情報を発信中!!
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