ふくろうさんをお家で飼育するにあたってその飼育スタイルは大きく分けて4つあると言われています
それは
- 係留飼育
- 半放鳥飼育
- 放鳥飼育
- ケージ飼育
です
しかし、ふくろう初心者さんにはどれを選べばいいのかよくわからない!という方も多いはず
そこで4つの記事に分けてそれぞれの特徴やメリットデメリットをご紹介していこうと思います
第一弾の本記事では係留飼育についてご紹介します!!
1係留飼育
ふくろうさんの飼育方法の中でも最も有名な飼育方法がこの係留飼育です
我が家のはちさんもこの飼育方法を選択しています
写真のようにふくろうさんのアンクレット(足環)と丸太やパーチを紐(ジェス・リーシュ)で結び繋いで飼育する方法になります(各用語について詳しく知りたい方はこちらの係留用品へ)
普段は紐は繋いだままで人が面倒を見られる時だけ紐をほどいてフライト練習を行ったり一緒に過ごしたりします
一般的となった係留飼育ですが元々は鷹の飼育に用いていた飼育方法を流用したものでふくろうさんにとって完璧な飼育方法ではありません
デメリットにもしっかり留意してお迎えするようにしましょう
係留飼育のメリット
事故が少ない
係留飼育にはふくろうさんの行動範囲を制限できるという特徴があります
可哀そうに思う方もいるかもしれませんがこれは「危険な物にふくろうさんを近づかせない」という点で非常に大切になってきます
フリーにしていてあなたのいない、見ていない所でふくろうさんに何かあっては大変です
誤飲や衝突、怪我などからふくろうさんを守ってあげることができるのが係留飼育のメリットになります
ロストの心配がない
ロストとは鳥業界で「迷子・脱走」を意味する言葉です
「ふくろうさんがお家の外に飛んでいってどこに行ったかわからない」なんてことにはなりたくないですよね
係留飼育では人が意図的に紐をほどかない限りはふくろうさんが動かせない重さのものに紐を繋いでおくのでロストする心配がありません
大事なペットだからこそ、どこかに行ってしまうことのないようにしてあげましょう
ふくろうさんのストレス軽減
係留飼育のふくろうさんは普段から紐で繋がれていることに慣れているのでお出かけや病院などで係留しなくてはいけない状態になった時でも問題なく係留することができます
自由放鳥で飼育しているふくろうさんの飼い主さんからは
「おでかけの度に捕まえてアンクレット(足環)をつけないといけなくて大変」
とよく聞きます
自由放鳥でも素直に係留させてくれる子もいるようですがもし嫌がる子だった時に追いかけて捕まえないといけないのは飼い主にもふくろうさんにもきっとストレスですよね
掃除が楽
これは完全に人主体のメリットでおまけのようなものですが、ふくろうさんには決まった場所でトイレをする習慣はありません
トイレしたくなったらどこでも遠慮なくしてしまいます
人の手や頭、洋服、お布団、TV、絨毯、ケトル、飛びながら、いつでも構わずにおトイレするのでフリーにしているときっと掃除は大変でしょう
決まった場所に係留しておけば下に新聞やペットシーツを敷いてそれを交換するだけで掃除が完了するため楽になります
ちなみに上で示した例は我が家ではちさんと遊んでいる間に実際にうんちをした場所です(笑)
係留飼育のデメリット
係留飼育ならではの事故
係留飼育では誤飲や怪我などの事故は少なくなりますが、係留飼育ならでは事故があります
それが「宙吊り」です
係留飼育ではふくろうさんが紐でパーチなどと繋がれているため、パーチが高いところに置いてあったり、紐(リーシュ)が高い所に引っかかったりした時にふくろうさんが足を上にして宙づりになってしまう事故が起こります
すぐに助けてあげれたり、ふくろうさんが自力で戻れればいいのですがそうでない場合頭に血が溜まってしまって5分ほどで亡くなってしまうと言われています
鳥なんだから飛んで戻れるでしょ と思ってしまいがちですが宙づりになったふくろうさんは初めての状況にパニックを起こしているのでなかなか自力で戻るのは難しいようです
(私の経験上半分以上のふくろうさんは自力で戻ることは出来ません)
また、普段は自力でパーチに戻れるふくろうさんでもリーシュを結ぶ長さがいつもと違うと感覚が狂うのか戻れなくなってしまうこともあるので飛んで戻ってくれることには期待しない方が良いです
ですがこの事故はふくろうさんとパーチを置く位置やその周りの環境を人が整えてあげれば防ぐことの出来る事故です
骨折するリスクがある
係留飼育ではアンクレットを足首に巻いてふくろうさんを係留します
そのためふくろうさんが無理やり動こうとした際に足首に負荷が集中してかかることになってしまいます
ふくろうさんの足は獲物を捕まえるために頑丈に出来ているので簡単に折れることはありませんが絶対の保証はありません
常に骨折のリスクを頭に入れて危険な行動をふくろうさんにさせない飼育を心がけましょう
運動量が少なくなる
係留飼育されているふくろうさんは放鳥飼育されているふくろうさんと比べてどうしても運動量が少なくなってしまう傾向にあります
そのため肥満体系になってしまったり、飛ぶことを嫌うようになってしまったりします
時々時間を作ってあげてフリーにしてあげたり、ご飯をあげるついでにフライトを行って運動を促すように意識しましょう
理解を得られないことがある
係留飼育をしていると必ずと言っていいほど浴びせられる声が
「紐で繋いで拘束するなんて可哀そうだ」「自由にしてあげろ」
といったものです
確かに四六時中リーシュに繋がれているのを想像するとそのように言いたくなる気持ちも分からない訳ではありませんが案外ふくろうさんにはそこまでストレスにはなっていないと私は考えています
実際に我が家のはちさんはリーシュを外していてもいつもの位置から一切動かず数時間が経っていることが多々ありました
ふくろうさんが本当はどう思っているのかは私たちにはわかる事は出来ません
実際にふくろうさんの様子を見ながらあなたがベストだと思う選択をするようにしましょう
追記
係留されているふくろうさんが移動しようと暴れた際に係留によって前に進めず足を取られて顔を地面に打ってしまう事故があるそうです
また、ふくろうさんは目と脳が近いらしく顔を打ったことで目に傷が出来て脳にまで支障が及び足などに麻痺が発生することもあるようです
他の飼育方法にも大きな事故は考えうるので、この事故によって「係留飼育=悪」と決めつけるのは尚早ですが係留飼育で飼われている方は十分ご注意ください
まとめ
以上「係留飼育」とは何かをメリットとデメリットも併せてご紹介しました
私は「事故が少ない」というメリットを重要視し、係留飼育を行っています
運動量は放鳥やフライト練習で補うようにしていてはちさんも自ら活発に動いてくれています
はちさんの放鳥の様子はこちらの動画から↓
みなさんも是非他の飼育方法に関する記事も読んでどの飼育方法を選ぶかを考えてみてください
他の飼育方法に関する記事はこちら↓
半放鳥飼育:【ふくろう飼育】半放鳥飼育ってナニ?
放鳥飼育:放鳥飼育ってナニ?
ケージ飼育:【ふくろう飼育】ケージ飼育ってナニ?【飼育方法】
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