SNSやTVでふくろうさんを見て「お迎えしたい!」と思う方は少なくないでしょう
私もはちさんを見たときから一目惚れして悩みに悩んでお迎えしました
しかしふくろうさんの飼育には落とし穴がいくつも隠れています
「飼わなきゃ良かった……」なんて思うことのないようにお迎え前にチェックしておきましょう!

ご飯は生肉
肉食動物であるふくろうさんにはご飯にヒヨコ・ウズラ・マウスを与えるのが一般的です
ご飯は生きていた時のままの状態で冷凍されて販売されていて飼い主さんが下処理をしてふくろうさんに与えます
処理済みやカット済みのご飯、オリジナルフードなども販売されていますが欠品のリスクや衛生面を考慮すると飼い主さんが下処理をするのが最も好ましいです
ご飯を捌く際には血も内臓も見ることになりますしヒヨコの頭を真っ二つにちょん切ったりもします
もしあなたやご家族がそれに耐えられないのであればふくろうさんをお迎えするのはやめてあげましょう
ふくろうカフェなどに相談すれば捌く体験をさせてもらえたり見せてもらえるところも多いのでお迎え前に試してみるといいでしょう
ふくろうさんのご飯については詳しくはこちらの記事をどうぞ
【ふくろうを飼いたい人必見】ふくろうさんのご飯の種類は?費用は?ご飯のあれこれ徹底解説!
「懐く」より「慣れる」
これはふくろうさんの飼育でよく言われることです
野生下で単独生活を送ることが多いふくろうさんはワンちゃんやインコのように人に懐くことをあまりしません
ご飯を求めて近寄ってきたり、なでさせてくれたりはしますが飼い主が好きというよりただ「お腹すいた」「危害を加えられないから」というだけなことが多いです
強いて言うならばコノハズクやコキンメくらい小さなふくろうさんでは飼い主と寄り添って寝たがるといった話も聞きますが全ての小型種がそうというわけではないので基本は「懐いてくれない」と思っておくといいでしょう
「一緒に遊びたい」はふくろうさんには難しい
トイレは覚えられない
ワンちゃんやネコちゃんと違ってふくろうさんには決まった場所でトイレをする習慣はありません
飛ぶときに体を少しでも軽くするためふくろうさんはトイレを我慢したりせずその場で出してしまいます
そのためカーペットやベット、大切な物、人の肩どこにでもトイレをしてしまいます
ふくろうさんのお気に入りの場所にはペットシーツを事前に敷いておくなどで対策も出来ますが飛びながらトイレをしたりもするので絶対大丈夫ではありません
特にふくろうさんは盲腸便という超臭いウンチをします
「トイレをかけられたくないものは片付ける。外に出してたものにされても仕方がない」くらいの心意気が必要です

正しい飼育方法はわからない
ふくろうブームもありペットとしてのふくろうの数も少しづつ増え飼育本も出版されていますが実は未だに飼育方法は確立されていません
どのご飯を、どれくらい、どんなカットであげるのか、絶食日を設けるのかなどなど様々な部分が人によって、お店によって意見が分かれてきます
そしてそれらを巡ってふくろうオーナー同士がバチバチすることもしばしば……
一人の意見にだけ耳を傾けるのではなくなるべく多くの意見を聞いてその中から自分で判断して試行錯誤していくことが重要です
このブログもあくまで1意見
掃除が大変
掃除と言っても係留飼育ならばトイレ掃除は簡単です
ふくろうさんは真下にトイレをしてくれるので下に敷いた新聞やペットシートを交換するだけ
ふくろうさんの掃除で大変なのはトイレ掃除よりも脂粉や羽の掃除です
ふくろうさんからは毎日脂粉や羽が落ちて家中に舞っていきます
一日掃除しなかっただけで床は脂粉だらけに……
乾燥したウンチが粉になって舞うこともあるので定期的な掃除は欠かせません
ただ、実はふくろうさんは掃除機や箒が大っ嫌いなんです
正確には細くて長い物が苦手です
掃除しようとすると全力で威嚇されてしまいます
なので一旦ふくろうさんを別室へ移動させてから掃除しないといけないので余計に大変
放鳥飼育を考えている方はプラスしてトイレ掃除も大変になるので覚悟した方がいいです
夜寝られなくなることも
ふくろうさんは我々人間が寝静まった夜に活動する夜行性の動物です
日が沈みだす頃に活動を開始し、日付が変わる時間帯に活発に動きます
そのため、夜寝ている時に鳴き声や足音、羽ばたく音などがして十分に寝られなくなってしまう人がいます
実際、私の同居人は毎日数度 音で起こされてしまって全然寝られない時期がありました
(私も時々起こされます)
ふくろうさんとの位置関係や音が気になる人かどうか、ふくろうさんの性格などによる部分もありますが、もしかしたら十分な睡眠を取れなくなってしまう可能性もあります
目立つ
ふくろうさんを飼育している人はワンちゃんやネコちゃんを飼育している人と比べて圧倒的に珍しい存在
そのためふくろうさんを連れて歩いていると必然的に人の目を引くことになります
特に日光浴のためにお散歩に行くと通りがかるほとんどの人の目線を感じたり、話しかけられるのも珍しくありません
中には心無い言葉をかけられることもあるようです
お庭など人目に触れない場所で日光浴が出来ればいいのですがそうでない場合は心無い言葉をかけられても動じないスルースキルと、揉め事に発展させないコミュニケーション能力も必要になってきます
周囲からは理解されない
ふくろうさんの飼育はまだまだマイナーなジャンルです
そのためご飯のことや係留していることを理由に「可哀そうだ」と冷たい言葉をかけられてしまうことも少なくありません
ご家族や友達の中にもふくろう飼育を理解されない可能性を覚悟しなくてはいけません
まとめ
ふくろうさんはとてもかわいい動物ですがお世話が大変なのも事実
しっかりとデメリットにも目を向けた上でお迎えをしましょう
でないと飼い主さんにもふくろうさんにも悲しい結末になってしまいます
Twitterやyoutubeでははちとチノの日常や飼育に関する情報を発信しています!
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