ふくろうさんを飼育しているとよく聞かれる質問それが、
「男の子ですか?女の子ですか?」
名前の次くらいによく質問を頂きます
お答えしましょう
「分かりません!!!」
実はふくろうさんなどの鳥類は雌雄判別がなかなかできないんです
そこで今回はふくろうさんの性別の違いや判別方法などについて解説していきます!
はちさんも性別不明……
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オスメスの違い
見た目
ありません!!
ヒトや犬猫などの哺乳類はオスメスで外見に大きく違いが出るため一目見れば性別を判断することができます
しかし、ふくろうさんを含むほとんどの鳥さんは体外に生殖器などを持たず見たり触ったりしただけでは性別は分からないんです
そのため素人はおろか専門家でもふくろうさんの性別判定はとても困難なものでふくろうカフェなどのふくろうさんもほとんどが性別不明のままになっています
例外
実は例外的に見た目で性別を判断できるふくろうさんが一種類だけ存在しています
それがこの種類
ハリーポッターシリーズでも有名なシロフクロウです
このシロフクロウという種類は体表の模様が性別によって大きく異なるため見た目で性別を判断することができます
白い斑模様が入っているのがメスのシロフクロウで真っ白なのがオスのシロフクロウになります
では上の写真を改めて見てみましょう
左側の子がオス、右側の黒ぶちの子がメスということになります
繁殖行動
オスメスでは繁殖期などに異なる行動を取ることがあります
例としてはメスは無精卵を産む、オスは飼い主さんやおもちゃにお尻を擦り付ける行動をします
卵を産んだらメス確定なので分かりやすいですね
生殖器
先ほどふくろうは体外には生殖器を持たないとご紹介しましたが、勿論体内には生殖器を持っています
オスには精巣が、メスには卵巣がありそれが総排泄口というウンチやおしっこを出すのと同じ穴に繋がっています
鳥のほとんどはペニスと呼ばれる体の外の生殖器を持っておらず、総排泄口同士を引っ付けて交尾をしているんです
性別の判定方法
1.DNA検査
最も確実かつすぐわかるのは動物病院でのDNA検査です
ふくろうさんの血液を羽の内側の血管などから採取して検査することで判別することが出来ます
ただしふくろうさんはサンプルとなるデータが少ないため正確性は90%ほどと言われていて実際に山口県にある徳山動物園ではオスとされていたメンフクロウが突如卵を産みメスであったことが分かるというニュースがありました
2.体重から類推
次に、性別を体重から類推する方法があります
ふくろうさんはメスの方がオスに比べ体が大きくそれに伴って体重も重たくなると言われています
そのためふくろうカフェの方などは平均体重より重いけど肥満ではない個体を見ると女の子かなぁと予想したりします
ただしこれはあくまで統計に基づいた予想であって体の大きな男の子や小さな女の子も勿論いるため性別を確定することは出来ません
あくまで体重で分かるというお手軽さからよく用いられている方法だと理解しておきましょう
3.レントゲン
性別判定のためにレントゲンを撮影することはあまりありませんが、体調不良などで病院にかかった際にレントゲンを撮影してついでに生殖器を見て性別が判明することがあります
4.産卵
オスメスの違いでもご紹介しましたがメスが無精卵を産むことで偶然性別が判明することがよくあります
メスが必ず卵を産むわけでもないので完全にまぐれでの判別になります
動物園やふくろうカフェで女の子ばっかり性別が判明していたらもしかしたら検査ではなく産卵によって判明しているのかもしれませんね
性別不明個体の注意点
ここからは性別が分かっていないふくろうさんを飼育する際の注意点をお話ししていきます
と言っても性別によって飼育方法が変わるとかではありませんのでご安心ください
名前は中性的な名前を
ふくろうさんは性別が分からないままお迎えする方が多いので中性的な名前を付ける方が多いです
女の子だと思い込んで「ハナコ」と名付けたら男の子だった!なんてことになると少し複雑ですよね
そんなの気にしない!という方は問題ないですが気になる方は中性的な名前を付けるか早めに性別判断を動物病院でしてもらいましょう
多頭飼いは注意
同じサイズのふくろうさんを複数羽同時に飼育したい方は性別には注意しなければいけません
男の子同士だと思って一緒にしてたら有精卵を産んじゃった!
繁殖のためにつがい(夫婦)で飼育してたのにオス同士だった!
なんてことにならないように複数羽飼育する場合は事前、あるいはお迎え後すぐに動物病院で性別を調べるようにしましょう
まとめ
・見た目だけでは性別の判断は出来ない
・確実に性別判断するには動物病院へ
・多頭飼育の際は性別をはっきりしておこう!
よく質問される性別ですが実はふくろう飼い主さんは気にしない方が多く性別が分からないまま飼育されている場合が多いです
どうしても気になる方や複数羽飼育されたい方は信頼できる病院で調べてもらうようにしましょう
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