youtubeで可愛いペット動画を見た!
定年退職して時間が出来た
一人暮らしになって寂しくなった
そんな時ペットを飼いたい!って思いますよね
今回はそんな方に向けて「飼う前に知っておいて!」と思うことをセキセイインコを長年飼っている私がまとめました
お金編
ペットを飼うにあたってどうしてもお金はかかってきます。お金がないからやっぱり手放す なんてことにならないためにも飼う前にしっかり調べて確認しておきましょう
初期費用だけじゃない!
当たり前だろと思う方もいらっしゃると思いますが、ペットを飼う際にかかってくるお金は初期費用だけではありません
ご飯代やペットシーツ、光熱費などの毎月かかってくるランニングコスト。動物病院の受診料や手術代。ペット可住宅でもペットを飼育する場合は敷金礼金や家賃などが高く設定されることも多くその分ペットなしで生活するよりもお金がかかってきます
動物病院を受診するとどれだけ小さな動物であっても受診料だけで数千円はかかります。さらに検査代やお薬代などが加算され一度動物病院に行くだけで5千円前後かかることもそう珍しくはありません
症状によってはしばらく毎週通うこともあり、車を持っていない場合は交通費もかかってきます
もし大がかりな手術ともなれば何十万というお金がかかることでしょう
しっかりとその動物の寿命の年数分お世話を出来るお金の余裕があるかどうかを確かめましょう
賃貸物件のお金
「初期費用だけじゃない!」でもお伝えしましたが、ペットを飼育するとなるとペット可の住宅に住む必要があります。
私の経験上ではペットを飼育する場合
- 敷金、又は礼金どちらかが発生・増額
- 家賃そのものが増額(5000円/月程度)
- 退去時の敷金の返却なし
- 入退去時に消毒やクリーニングが強制される(有料)
これらの中から一つないしは複数が条件として提示されます。そのため引っ越しの初期費用や毎月支払うお金が見積りよりも多くなってくるかもしれません
環境編
ペットを飼う前に確認するべきことはお金だけではありません ペットを飼育出来る環境にあるのかどうかもしっかり確認しましょう
ペットが許可されている家かどうか
お金編でも述べさせていただきましたが賃貸住宅にはペット可の物件とペット不可の物件があります
また、ペット可の物件の多くは犬猫に限定されておりそれ以外のインコやふくろうのような鳥類や両生爬虫類、フェレットなどの哺乳類といったいわゆるエキゾチックアニマルは禁止されていることが多いです
今一度ペットを飼育する予定の物件が飼いたい動物の飼育を許可しているかどうか確認しましょう
時間があるかどうか
ペットを飼育すると当然お世話に時間がかかってきます
たとえどれだけ忙しい日でも、朝寝坊したとしても、ご飯をあげない、掃除をしないは言語道断です
ペットに時間を確約できる余裕のある生活を送るようにしましょう
ペットに危険なものがないか
実は人の生活には動物にとって危険なものがたくさんあります
アロマや香水、殺虫剤などの化学物質を吸引することで体に不調が現れたり、誤飲の原因となる小さな物、むき出しの電気ケーブル、観葉植物などあげればキリがありません
それら全てを部屋から無くすことは出来ませんが、小物は布などで隠す
ケーブルはカバーをつけるなどそれぞれに対策をする必要があります
本当に最後までお世話出来ますか?
動物を保健所などの保護施設に引き渡す際に「飼いたいけど飼えなくなったから」と手放す人が一定数います
これは「高齢になってしまって飼育が難しい」や「飼い主さんが高齢で亡くなってしまった」などの年齢の問題と
「転勤でペット不可住宅になってしまった」「単身赴任や離婚、仕事が忙しくなったなどでお世話が困難になった」などといった飼育環境の問題が含まれています
確かに未来のことは誰にもわかりませんから仕方のないこともあるかもしれません
しかし、お迎え前にその種類の飼育下での平均や最長の寿命を確認してお世話を全う出来るか考えることや家族友人などで飼育を引き継いでくれる人を探しておくなど出来ることは様々です
また、ご高齢の方や転勤が多いお仕事の方、お仕事とお世話以外に時間の余裕がなくなる方など飼育が難しくなる可能性の高い環境である場合はお迎え自体を改めて考える必要があるのではないでしょうか
意識編
動物に感情的に怒らない
これ意外と重要です!
動物とはどうしても完璧な意思疎通は出来ません。あなたが何度やめてと言ってもペットがあなたを噛んでしまったり、部屋をぐちゃぐちゃに荒らしてしまったりするかもしれません
しかし、感情的になって大声で怒ったりしてはいけません。
何故ならその問題行動はその子からすれば何か意思を持った行動であったり、ただの遊びだったりすることも多く、突然大声で怒られるとあなたに恐怖心を覚えてしまい心が離れていってしまうかもしれないからです
落ち着いて何故その行動をするのか、どのように対応すればその行動をしなくなるのか を考えましょう
動物飼育は基本上手く行かない!
これも超重要!
youtubeやTVで動物の可愛い面が多く取り上げられることでペットに対して過度な期待を抱いてしまうことが多く感じます
例えば犬といえば「お座り」「お手」が出来て当たり前、トイレも覚えて一緒に楽しく散歩が出来るもの と思い込んでいませんか?
その思い込みを持ったまま犬を飼い始めてしまうと「いうことを聞かない」「この子はトイレも覚えられない」とその子が悪いように考えてしまいます
実際に日本での保健所への飼育放棄の理由の一つに「思っていたのと違った」「こんなはずじゃなかった」という飼い主の知識不足、エゴによるものがあります
他にもセキセイインコの飼育放棄理由にはこんなものもあります
お喋りがしたかったのに喋らなかったから
そもそもインコがお喋りをするのは飼い主への愛情をモノマネを通じて表現しようとしているからです。しっかりとした愛情を持って話しかけ続けなければどんなインコちゃんでもお喋りはしてくれません
さらにオスとメスでは圧倒的にオスの方がメスへの求愛のためにモノマネをしやすいことからお喋りをしやすいと言われています
また、愛情を持って接していたとしてもすぐにお喋りしてくれるとは限りません
実際に私が前に飼育していたオスのセキセイインコは飼育4年目に突然お喋りを始めて1年間で様々な言葉を喋るようになりましたし、今飼育しているチノさんは一切お喋りをしません
このようにyoutubeやTVでよく見るインコのお喋りも簡単に見られるものではありません
あなたが今ペットに抱いている夢や期待も叶う確証はどこにもありません
たとえそれが叶わなくとも、問題行動が起きてしまってもしっかりと最後までお世話する覚悟を持ってからペットをお迎えするようにしましょう
多種・多頭飼いは控えよう!
違う種類の動物が仲良くしている姿や複数頭で毛繕いしあったり引っ付いて寝たりしている姿にときめいて多種・多頭飼いに憧れる方も多いと思います
しかし多頭飼育はいつくもリスクを伴います
例えば動物同士相性があるのでそもそも仲良くしてくれるとは限りません。人同士でも苦手な人や嫌いな人がいるように動物同士も同じ種類でも仲良く出来る相手と出来ない相手がいます。最悪の場合ペットがペットを攻撃して怪我を負わせたり、命に関わることになるかもしれません
逆に動物同士が仲良くなることで飼い主とのコミュニケーションがおろそかになり、人を怖がるようになってしまうケースも存在します
また、同じ種類で多頭飼育した場合繁殖してお世話できない数に膨れ上がってしまうことも珍しくありません。犬の多頭飼育崩壊なども最初は2匹のペアで飼っていたのが繁殖に繁殖を重ねて増えていってしまうパターンが多いです
特に犬猫以外の動物は雌雄判断や避妊去勢なども難しいので繁殖して生まれた子の行先を決めておくことや、発情・繁殖が起こらないように完全に空間を分けるなどの工夫が必要になってきます
そもそも多頭飼育はお世話の量も2倍3倍と大変になっていきます
上記のような問題が起こらなかったとしても飼育自体が飼い主さんを圧迫してしまう可能性も高いので1匹の飼育にある程度慣れて、余裕がある場合に多頭飼育にするかどうかを検討するのが良いでしょう
できなくなることは沢山あります!!
動物をお迎えして出来なくなることというと「旅行」がまず思いつくのではないでしょうか
しかし、出来なくなることはもっと身近にもっと沢山あふれているのです
これらが許容できないと日々の暮らしの中で段々としんどくなっていってしまうかもしれません
化学薬品が使えない
環境編でも軽く触れましたが私たちの生活には化学薬品がありふれています
消臭剤、芳香剤、除光液、アロマ、殺虫剤、虫よけ、燻煙剤、アルコール、漂白剤……
あげればキリがありません
こういった化学薬品は多くの場合動物が吸引すると中毒症状を起こし体に悪影響を及ぼします
中には死を招くものも存在します
仮に動物のいる部屋で使用しなかったとしても手や服についた成分が動物と触れ合った際に摂取されてしまう危険性もあるため使用を控えるのがベストです
特にスプレータイプのものは体のどこについているかわからないので注意が必要です
また、直接危険を及ぼさなかったとしても匂いが強いものは嗅覚が優れた犬猫などには我々の想像をはるかに上回るストレスの原因になることもあります
私は上にあげたものだと漂白剤と設置型の殺G剤以外は一切使用していません
夏は小さい虫が飛ぶこともありますが根気強く手で潰しています
美容用品も注意
美容に気を使って化粧水や乳液を使用されている方やメイクやヘアワックスを使用する方も多いことでしょう
しかしそれらも動物達にとっていい物とは言えません
動物さんと関わる前に洗い落とすなど動物に摂取させない工夫が必要です
その他にも
- 窓を開けての換気
→脱走の危険 - 羽付き扇風機
→爪や足、口を羽で怪我する恐れ - 夜更かし
→動物さんの生活習慣が乱れ発情や健康に被害が出る - 観葉植物・お花の設置
→誤飲した場合に下痢などの症状が出る(偽物でも誤飲の危険)
このように日々の生活の細かな部分で動物に配慮して出来なくなったり、よりコストがかかってきたりすることがあります勿論動物種によっても変わってきますので今一度詳しく調べてみましょう
旅行は出来るの?
これは動物の種類によって変わってきます
例えばワンちゃんを飼育するのならば犬同伴可のホテルを探すことで一緒に旅行することもできますし
両生爬虫類などの中にはお世話を数日おきにしか必要としない種類もいるのでその数日で旅行することも出来ます
また、インコやふくろう、犬猫などであればペットホテルに預けて旅行に行くことも可能です
また、お友達や家族などに預けることが出来れば種類を問わず旅行に行くことは出来るでしょう
しかし、どの選択をするにしろ動物にとっても人にとっても「非日常」であることは変わりません
ストレスで拒食になってしまう子もいるので長旅は考えず2泊3日程度を限度にしましょう
まとめ
ここまで長々と動物飼育に対して否定的なお話をし続けてしまいました
しかし!動物と一緒に暮らすことはとても楽しく充実しています
ここで記したものはあくまでその楽しい日々を守るために最初に知っておくべきだと私が感じていることです
初めて読むと色々とハードルを高く感じてしまうかもしれませんが動物にしっかりと愛情を持って飼育していれば徐々に慣れて当然のことと思えるようになることばかりですのでそこまで高く感じる必要はありません
また、この記事はあらゆるペットに対応できるように書きましたので是非お迎えしたい種類ごとの事故に繋がる物や行為なども調べてみてください
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